急いで出かけないといけない時に限って鍵や財布などの大切な物が見当たらないという経験はありませんか?筆者は片目の視力は多少残っているものの、視野が狭いため探し物がすぐそばにあっても気づかずに慌ててしまう事が多々あります。
そこで今回は、探し物を簡単に見つけられる「スマートトラッカーTile」についてご紹介いたします。
スマートトラッカー「Tile」とは?
大切な物にTileを取り付けておくと、その物を失くした際に、Tileから音を鳴らして探し物を見つける事ができるというアイテムです。TileはアメリカではシェアNo.1を誇るスマートトラッカーで、日本では2017年の12月15日から販売されています。
スタンダードモデルのMate、ハイスペックモデルのPro、薄型モデルのSlim、裏面シール付き最小モデルのStickerという4種類のモデルがあり、それぞれサイズや性能が異なります。
筆者が使用しているのはスタンダードモデルのMateです。
サイズは、縦35mm×横35mm×厚さ6.2mm、重さ7.5g (最新モデルは6g)。手のひらサイズのキーホルダーのようなデザインで中央にボタンが1つ付いています。発売当初は電池交換不可で電池が切れたら本体ごと買い替えしなければいけなかったようなのですが、現在は電池交換可能になっています。
筆者はAmazonで購入しました。価格は2018年モデルが2015円、2020年モデルが3190円です。
Tileでできる事
・TileアプリからTileを鳴らす
Bluetoothの伝達距離約45m以内に探し物がある場合は、アプリ画面上の「探す」をタップするとTileから音を鳴らして場所を確認する事ができます。通知音は変更可能です。
・Tileからスマートフォンを鳴らす
スマートフォンがない!そんな時はTileのボタンを2回押すとスマートフォンから通知音が鳴るのですぐに見つける事ができます。マナーモードに設定していても通知音が鳴ります。
※スマートフォンの機種によっては鳴らない場合もあります。
・最後に検知した場所を記録
最後にTileとスマートフォンの接続が切れた場所と時間をアプリ上で記録してくれるので、落とし物をしてしまった際に場所の検討がつきやすくなります。
・コミュニティ機能
探し物が他のTileユーザーのBluetooth圏内に入ると、アプリで位置を通知します。
この機能はまだ使用した事がないため、正直何とも言えませんが、身近にTileユーザーがいれば落とし物をした際に一緒に探してもらう事もできますね。
初期設定
①まずはアプリをインストールします。
※アプリはiOS・Androidに対応しています。
②アプリを起動し、画面の案内に従ってメールアドレスとパスワードを登録します。
③Tileとスマートフォンをペアリングします。
スマートフォンのBluetoothをONにし、Tileの中央にあるボタンを1回押してください。
④Tileを付ける物を選択します。
これで設定完了です。
スマートスピーカー対応
Tileはスマートスピーカーと連携して使用できるので、わざわざTileアプリを開かなくてもスマートスピーカーに話しかけるだけで探し物を見つける事ができます。
筆者はAmazon Echo Dotと連携して使用しています。
・連携方法
①Alexaアプリ画面左上のメニューアイコンをタップし、スキル・ゲームをタップします。
②右上の虫メガネアイコンをタップし、Tileを検索します。
③Tileをタップします。
④「スキルを有効にする」をタップします。
⑤初期設定で登録したTileアカウントでログインします。
「Tileが正常にリンクされました」と表示されたら設定完了です。
あとは、「アレクサ、Tileで○○して」と話しかけるだけでTileを鳴らす事ができます。
※Alexaに話しかける際は必ず「Tileで」と言ってください。
Siriショートカットに追加可能
Siriショートカットに追加しておけば、Siriに話しかけるだけでTileを鳴らす事ができます。
私たち視覚障害者にとって、このような専用アプリを使用して操作する製品は、Voice Overなどの音声読み上げ機能でも操作できるのかという事がとても重要です。
今回ご紹介したTileは、本体のデザインもとてもシンプルですし、Voice Overでもほぼ問題なく操作する事ができました。1つ持っておくととても重宝すると思いますので、皆さんもぜひ使用してみてくださいね。
ライター:はる♪