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再チャレンジのGUIDE CANE PROJECTを視覚障害者の手でネクストステージへ

車輪付き杖型ガイドナビGuideCaneを押している開発者の今津先生

大阪市立大学の今津篤志先生が長年研究に打ち込まれている車輪付き杖型ガイドナビ・Guide Cane。当サイトでも2019年11月15日、視覚障害者の地球の歩き方、Guide Caneで自由にどこへでも行ける未来をと題した記事で紹介させていただきました。

視覚障害者の単独歩行をサポートするロボットで、実用化されればこれまで外出に不安を抱えていた人たちの行動範囲がぐっと広がるでしょう。とは言うものの、公道で使えるようになるまでにはいくつもの段階を踏まなければなりません。その1つが当事者に参加してもらう体験会の開催です。

まずは、2021年1月18日から21日までの4日間、京都府精華・西木津地区のけいはんなロボット技術センターで行うことが決まりました。しかし体験会開催には運営費がかかります。そのためにGUIDE CANE PROJECTが実施することにしたのがクラウドファンディング。どうにかして次に繋げられるよう、多くの方からご支援をいただきたい。プロジェクトメンバーの切実な思いです。

実は昨年の取材記事を掲載したタイミングでも、今津先生は1度クラウドファンディングに挑戦しています。残念ながらそのときは目標金額未達に終わりました。ここでまた失敗に終わるとGuide Cane実用化の夢がかなり遠のいてしまうかもしれません。これをご覧の皆さまに少しでもご協力いただけたら幸いです。

もちろんロボットに頼らなくてもいいという方もいるでしょう。白杖だけでどこにでも1人で行けてしまう人。パートナーの盲導犬と歩くのが好きな人。ヘルパーさんや家族・友人と一緒の方が安心な人。

それでも車輪付き杖型ガイドナビ・Guide Caneにはテクノロジーならではの良さがあります。自分に合った方法で歩いている方もいろんな手段があればそれだけ自由度は上がるでしょう。ましてや不安で今現在あまり外に出られない人にとっては必ず助けになるはずの装置です。

Guide Caneについての詳しい説明は専用ウェブサイトをご覧ください。その上で少しでも力になりたいと思っていただけたらクラウドファンディングにご協力願います。またお近くの方は体験会の募集が始まりましたらそちらにもご参加ください。