スマートスピーカーはAIと音声認識の技術を使用し、話しかけるだけで様々な機能が利用できるため、私たち視覚障害者にとっても便利な機器です。
日本で利用されている主要なスマートスピーカーといえば、Amazonの「Amazon Echo」Googleの「Google Home」LINEの「Clova WAVE」です。それぞれ「Alexa」、「Googleアシスタント」、「Clover」というAIが搭載されています。
筆者は、Amazon Echoを利用しています。
アマゾンエコーとさまざまなAlexaスキル
AmazonのスマートスピーカーAmazon Echo(アマゾンエコー)シリーズには、Alexa(アレクサ)という音声アシスタントが搭載されており、ニュースやラジオ、音楽を聴いたり、レシピを検索したり、グルメ情報や交通情報を確認したり、メッセージの送受信やハンズフリーで通話したり、スマート家電を操作する事もできます。
通常機能だけでも多くの情報を得る事ができますが、Alexaをさらに便利に使用するためには、スキルと呼ばれる拡張機能を追加する事で更に多くの機能を使用できます。スマートフォンやパソコンでいうアプリのような存在ですね。日本向けには約2000種類以上ものスキルが提供されており、自分好みにカスタマイズできるのが魅力です。
また、Alexaのスキルは、別途課金が必要なものもありますが、大半は無料なところも嬉しいポイント。スキルは、AmazonのAlexaスキルストアやスマートフォン向けのAmazon Alexaアプリから追加できます。
今回は、筆者のお気に入りスキルをご紹介いたします。
⬛️ヤマト運輸
クロネコIDと連携することで、ヤマト便の受け取り日時を音声操作だけで変更できます。電話連絡や公式サイト経由で変更する手間を省いてくれます。ヤマト便の利用頻度が多い人にオススメです。
⬛️radiko.jp
現在地周辺のラジオ放送局の番組を聴く事ができる「radiko」を、音声操作で楽しめます。全国のラジオ放送を聴くためには、プレミアム会員でのアカウント連携が必要です。
⬛️DELISH KITCHENの簡単レシピ検索
オススメのレシピを紹介してくれたり、食材や料理名からレシピを検索する事ができます。作り方も音声で読み上げてくれます。必要な材料をAmazon Alexaアプリに自動的に送信されるので買い物メモのように使用できます。
一時停止や再生なども音声で操作できるので、手が離せない時にも便利です。
⬛️Yahoo!ニュース for フラッシュニュース
国内外の最新ニュースを聴く事ができます。ニュースは毎日6時、12時、18時に更新されます。
⬛️防災情報
「アレクサ、地震情報教えて」、「アレクサ、◯◯県◯◯市の気象情報教えて」などと話しかけると、最新の防災情報や災害情報を教えてくれます。
⬛️Apple Music
Amazon Alexaアプリでスキルを有効にする事で、Apple Musicの楽曲を再生できるようになります。スキルを追加するためには、Apple Musicのアカウントが必要です。
Amazon Alexaアプリでスキルを追加する方法
①Amazon Alexaアプリのホーム画面左上のメニューアイコンをタップし、スキル・ゲームをタップ。
②右上の虫メガネアイコンから検索したり、カテゴリーから使用したいスキルを選ぶ。
③スキルの詳細から「有効にして使用する」をタップするとスキルが追加されます。
「スマートスピーカー使ってみたいけど、上手く操作できるか不安…」という方もいらっしゃるかと思います。正直、筆者自身も手元に届いてから2、3日放置していました(笑)
結局、家族に手伝ってもらいながら初期設定をしたのですが、思いの外簡単にセットアップできました。
筆者が使用しているのは、スクリーン無しのシリーズですが、スクリーン付きのシリーズには音声読み上げ機能や拡大機能なども搭載されておりアクセシビリティ機能も充実しているようです。
スマートフォンやタブレットの普及により、私たち視覚障害者の生活は劇的に便利になりました。しかし、機械操作が苦手でスマートフォンの使用にハードルを感じている方も少なくありません。その点、話しかけるだけで操作できるスマートスピーカーはより手軽に使用する事ができ、視覚障害者に限らず、様々な病気や障害を抱える方や高齢者にとっても良き相棒になってくれるのではないでしょうか?
ライター:はる♪