連載

はる♪の暮らし上達術:第15回 大事なお金をアプリで管理(ゆうちょ銀行)

はる♪の暮らし上達術

皆さんはお金の管理をどのようにしていますか?キャッシュレス決済の普及により、様々な電子マネーサービスが提供され、スマートフォンで手軽にお金の流れを把握できるようになり、筆者自身も電子マネーを使用する機会が増えました。ATMでお金を下ろしたり、レジで小銭を数えて支払いをする手間が省けるので、視覚障害者にとっても便利だと思います。

筆者が主に使用しているのは、LINE PAYとメルペイです。どちらも銀行口座からチャージできるのでお金の管理がとても楽です。チャージ用銀行口座は、ゆうちょ銀行を使用しています。

ゆうちょ銀行には、現在高や入出金明細を確認できるアプリ「ゆうちょダイレクト残高照会アプリ」がありますが、近々このアプリのサービス提供が終了するとの事で、今回は新たにリリースされた「ゆうちょ通帳アプリ」についてご紹介いたします。

ゆうちょ通帳アプリとは?

ゆうちょ通帳アプリは、スマートフォンで口座の現在高や入出金明細などを簡単に確認できるアプリです。ゆうちょダイレクト残高照会アプリのサービス終了に伴い、新たに提供されているサービスとの事で、筆者も早速登録してみました。

私たち視覚障害者にとって、このように新たに提供されたアプリを利用する際に1番気になるポイントはやはり「音声読み上げ機能で操作できるか」という事です。どんなに素晴らしい機能を備えたアプリであっても、音声読み上げ機能が使用できなければ使用する事ができませんからね。

筆者は、画面を拡大しても見えにくい時や目が疲れている時などにVoice Overを使用しているので、やはり音声読み上げ機能に対応しているアプリは使いやすくて助かります。今までは「ゆうちょダイレクト残高照会アプリ」を使用していましたが、こちらは一応Voice Overでホーム画面に表示されている現在高を確認する事はできますが、それ以外は上手く読み上げてくれず正直使いやすいとは言えないアプリでした。

新たに「ゆうちょ通帳アプリ」がリリースされるという情報を見かけた時、正直あまり期待はしていませんでしたが、いざアプリをインストールし起動してみたところ、思いの外細かい部分までしっかり読み上げてくれました。

ゆうちょダイレクト残高照会アプリとの違い

・ゆうちょダイレクトに登録されていない方でも使用できる

ゆうちょダイレクトに登録していなくても、ゆうちょ銀行の総合口座(通常貯金・通常貯蓄貯金)をお持ちの方であれば無料で使用できます。振替口座、キャッシュカードを発行していない総合口座、法人口座では使用できません。

・現在高が自動で更新される

ゆうちょダイレクト残高照会アプリでは、ログイン後毎回手動で更新する必要がありましたが、ゆうちょ通帳アプリでは自動で更新されるようになりました。

ゆうちょ通帳アプリでできること
・現在高の確認
・入出金明細の確認
・収支の確認

  • 現在高の確認

アプリを起動するとホーム画面が表示され、現在高が一目で確認できます。

  • 入出金明細の確認

ホーム画面下端の明細をタップすると、月ごとの入出金明細を確認する事ができます。

  • 収支の確認

ホーム画面下端のグラフをタップすると月ごとの収支がグラフで表示されます。

初期設定について

  • 用意するもの

通帳またはキャッシュカード
登録の際に記号番号を入力しますので通帳またはキャッシュカードが必要です。本人確認のため、口座を開設した際に登録された電話番号宛に自動音声で本人確認コードをお知らせする電話がかかってきます。登録の際には電話を受けられる環境で行ってください。

  • 登録の流れ

①アプリをインストールし、起動します。

②利用規約を確認し、右下の同意するをタップします。

③口座情報を登録します。
口座の記号番号、氏名、生年月日を入力し、OKをタップします。

④暗証番号を入力します。

電話番号を確認し、自動音声でお知らせされた本人確認コードを入力します。

⑤ログイン時に使用するパスコードを登録します。
端末によって生体認証や指紋認証での登録も可能です。
以上で設定完了です。

おわりに

ゆうちょ通帳アプリのレビューを見ると、なかなか厳しい意見が多いようでしたが、個人的にはゆうちょダイレクト残高照会アプリより使いやすくなったと思います。

外出自粛の日々が続いていますが、おうち時間の過ごし方を工夫しながら元気に乗り切りましょう!

ライター:はる♪