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はる♪の暮らし上達術:第13回 よむん台なら、読みたい書類を外さずパシャリ☆

はる♪の暮らし上達術

新型コロナウイルスの影響でなかなか自由に外出できず、なんだかブルーな今日この頃。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?筆者の住む地域では、まだ感染者の報告はありませんが、一刻も早い収束を願うばかりです。

自宅で過ごす時間も多くなっていると思いますので、暇つぶしのお供にぜひ過去の記事もご覧いただけたら幸いです。

さて、今回はスマートフォンのカメラで書類を撮影する際にとても便利なアイテム「よむん台」についてご紹介いたします。

「よむん台」とは?

よむん台 組み立て後の外観

「よむん台」は、スマートフォンのカメラで書類などを撮影するための専用スタンドで、2019年度グッドデザイン賞を受賞している優れモノです。

福祉器具の販売などを行うLGCS(福岡県北九州市戸畑区)と段ボール製造大国段ボール工業(福岡県行橋市)が共同で開発し、2019年7月より販売が開始されました。考案者は、LGCS代表取締役の大場敏史さん。大場さんは、ご自身も視覚障害があり、NPO法人「北九州市視覚障害者自立推進協会あいず」の運営にも携わっておられます。

最近では、私たち視覚障害者もスマートフォンの文字認識アプリを使用して書類や商品パッケージなどに記載されている文字を簡単に確認できるようになりました。しかし、文字認識アプリで読み取るためにはスマートフォンのカメラを使用して撮影する必要があり、特に全盲の方は撮影したい物を上手くカメラに収める事が難しいという話をよく耳にします。

そこで、大場さんは段ボールで様々な商品を製造している大国段ボール工業に相談し、視覚障害当事者の意見を取り入れながら、約2年がかりで製品化したそうです。

商品寸法

折りたたみ時
高さ297×幅200×厚さ14mm(A4サイズ)
使用時
高さ297×幅200×奥200mm
重量 : 133g
段ボールで作られているため、とても軽量で折りたたむととてもコンパクトなので、持ち運びにも便利です。

持ち運びや収納に便利なケースも付属されています。よむん台の収納ケース

販売価格

¥1980(税抜)
筆者はAmazonで購入しました。iPhone用スマホガイド装着済みと未装着の2種類が販売されています。このスマホガイドとは、スマートフォンを置く天板に開いているカメラの穴の右上に付ける鉤括弧のような形のパーツです。撮影する際にこのガイドの角にスマートフォンの角を合わせる事で書類を真っ直ぐ撮影できます。装着済でも未装着でも価格は変わらないため、装着済の方が手元に届いてすぐ使用できるので良いと思います。

使用方法

①本体を開き、天板(スマートフォンを置く部分、小さめの穴が開いています)をマジックテープが止まるようにかぶせます。よむん台・使用方法の説明図1

②天板の穴を12時の方向にして、 撮影したい書類を本体の左下の角に合わせます。よむん台・使用方法の説明図2

③あとは、天板にスマートフォンを置いてカメラで撮影するだけです。

こちらが「よむん台」を使用して撮影したものです。よむん台を使って撮影した書類の画像

※iPhone用スマホガイド装着済の場合は、ガイドが付いた状態で届きます。未装着の場合は、ガイドの裏面の両面テープをはがし、ご自身のスマートフォンのカメラの位置に合わせて天板に貼り付けてください。

※側面にある2つの穴は光を取り込むためのものです。

おわりに

スマートデバイスやAIなどの発達により便利になった事はたくさんありますが、「よむん台」のように、ちょっとしたアイデアや思いやりで日常生活の困り事を解決してくれるアイテムの存在はやはりありがたいものですね。

皆さんが愛用している便利なアイテムも教えていただけたら嬉しいです☆

ライター:はる♪