テクノロジー

離れた場所からの思いやり。遠隔援護サービスがもたらす視覚障害者の快適

頭に装着するウェアラブルカメラ

目の前の文字を読みたい。
目の前の必要な情報を知りたい。

全盲あるいはそれに近い状態の視覚障害者にとって、音声からも手触りからも匂いからも情報を得られない場合、それはかなりの困難を伴います。

自宅で目の見える家族がいるとか、すぐ隣に晴眼者の友だちがいるとかなら問題ないけれど。視覚障害者だって生活環境や事情は人それぞれ。だから、いつも誰かと一緒にいるとは限りません。
もし今そこに頼れる人がいなかったら…?

ITが進化した今、遠く離れたところにいる人が目の代わりになってくれる。そんな時代になりました。

リモートアシストが実現する三つ眼とは?

「軽くて小さいのに大きな仕事をやってのける」
そんな印象を抱かせてくれるのが視覚障害者を遠隔から声でサポートしてくれるシステム、その名もリモートアシスト。
ちなみに軽くて小さい、というのはこのシステムに使われている小型カメラのこと。

そうです。このリモートアシストこそ、頼れる人が傍にいない時の強力な助っ人なんです。

では具体的にどうやってサポートしてくれるのか。
簡単に仕組みをご紹介しましょう。

利用する場合、まず申込みをして専用機器を送ってもらう必要があります。
視覚障害者側では小型カメラと専用送信機の2つの機器を使用します。

  1. 視覚障害者が小型カメラについている接続ボタンを押す。
  2. eye’sサポーターと呼ばれるボランティアの方のパソコンに繋がる。
  3. サポーターと会話しながら見たいものにカメラを合わせる。
  4. カメラで捉えた映像が送信機を通してサポーターのパソコンに送られる。
  5. サポーターがパソコンモニターに映った情報を声で教えてくれる。

このように、視覚障害者が装着した小型カメラが第三の目になるんです。
システムを開発したリモートアシスト社によるとこれを「三つ眼」と呼ぶのだとか。

誰でも簡単に安心して使える利用者視点の精神

リモートアシストを体験するとIT技術の進歩を実感します。
でもリモートアシストが本当に凄いのは実はそこではなく、すべてが利用者視点で考えられているということ。
それはハード面ソフト面どちらにおいても同じ。ブレてないのがわかります。

どういうところにそれが表れているのか。
代表的なものを3つ挙げてみます。

  • 使いやすさ重視の専用機器
    操作はらくらく。小型カメラの下部にあるボタンで接続のオンオフをするだけ。
    だからITとか機械とか苦手!という人でも全然大丈夫。

  • 面倒な初期設定は出荷前に完了
    専用送信機に自分でアプリをインストールする必要はなし。
    初期設定もなにもいりません。
    だから届いたその日からすぐに使用可能。

  • 信頼のおけるサポートシステム
    「三つ眼」となるeye’sサポーターはすべて登録制。
    「一般社団法人 日本視覚障害者 遠隔援護協会」に登録されたボランティアの方が対応。

ボタン操作が複雑だったり準備や設定にいくつも工程があると、それだけでうんざりですよね?
無理して使いはじめたとしても、結局億劫になって部屋の片隅に、、、なんてことも。
それにサポーターが信頼できる人でないとプライベートに関わるものを見てもらうのは躊躇します。その点、登録制のボランティアの方なら守秘義務があるので安心です。

自分の生活スタイルに合わせてより良い暮らしを

いろんなシーンで活躍が期待されるリモートアシスト。
使い方はさまざまですが、何と言っても知りたい・読みたいと思ったときにすぐ解決できるのが大きな利点。
その場ですぐわかるというのはストレス軽減になり快適さが生まれます。

そして快適さに加えて温かみを感じられるのもリモートアシストならでは。カメラを通して、見て読んで教えてくれるのは生身の人間です。利用者が困りごとを解決できた時、当事者である視覚障害者だけでなく、eys’sサポーターも一緒に嬉しいと感じます。これはどんなにAIやIT技術が進んでも真似できないことではないでしょうか。

そんな快適さと温かみを感じられるリモートアシストは、使用シーンもいろいろです。興味を持たれた方はぜひリモートアシストのサイトに掲載されている事例をご覧ください。 ⇒ リモートアシスト使用シーン
きっと自分の生活スタイルに合った使い方がイメージできることでしょう。

そして実際に利用者になられた方は、少しでも暮らしやすさを実感できた時に、eye’sサポーターと喜びを分かち合ってください。

使用に関しては、ご自宅内あるいは外出先の屋内など安全を確保できている状態でのみ支援可能、となっているようです。歩行中などの移動支援は行っていないとのことですので詳細はリモートアシスト社に直接ご確認ください。

遠隔援護サービス リモートアシストHP